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第2話:うっちょん、国を離れ無謀な旅へ

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<前回のあらすじ>
レベル上げに飽き、クエストとミッションに行き詰まったうっちょんは、サポートジョブを取りにセルビナ・マウラへと旅立とうとしていた。
その時、戦士レベル7。
あまりにも無謀な旅だという事に、本人はまるでわかっていなかった・・・。

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 よし、地図も買ったことだし。シグネットをかけてもらって、いざ!冒険!!


全財産を使って、買える分だけ地図を買いまくったうっちょん。
その地図達が役に立つかはさておき、まずはセルビナへと旅立った。

現実時間 午前2時すぎ

人がまばらであった。

「リージョン情報」を見れば、目的地の大体の場所がわかるはずなのに、1時間ほど闇雲にあさっての方向に歩きつづけ、場所が違うことに気付き慌てて戻る。

 私のことは、おかまいなく〜。
 お願い、見なかったことにして・・・。
 ほっといてちょーだい・・・。

移動中、呪文のように心の声でモンスターに話し掛けながら、壁際をひたすら走っていた。

現実時間 午前3時すぎ

いくつかのHP(ホームポイント)を見つけ、ホッとしつつも先へと行くうっちょん。
まるで何かに取り付かれたかのように、次第に口が重くなった。
知らない土地、知らない敵、夜中なので人はいない。
死んだら終わり。
途中、砂煙が上がっている土地では視界が悪い為、全神経をモニターに集中し、死の恐怖を肌で感じ、既にゲームであることを忘れ、目的地へと向かった。

砂嵐の先は、砂丘であった。
 ここまで来れば、何とかなるだろう!
 いや、ここの敵はめちゃ強だから、油断は禁物だ!!

ゴブリンには特に気をつけて、常に敵との距離を置き、さらに前へと進むうっちょん。
そして、問題の洞窟へとひた走る。

 お、ゴブリンいないじゃん。楽勝かも!!
 がんがんいっちゃ・・・

 どかっ!!

 痛いな、なに!?

コウモリであった。

 やばい!3分の1減った!
 に、にげろぉーーー!!

 ばしっ!!!


 げ!後1撃で死ぬ!!
 いやぁぁぁぁ!!!

この時うっちょんには、かわいいコウモリさんが死神に見えた。
っていうか、姿を見ていたら即死なので、頭に描きつつ西へとひた走る。

途中、団体さんに会った。

 コウモリ・・・は、

 大丈夫、振り切ったみたい。
 ふう。

 ここに来ている人たちのレベルって、いくつぐらいなんだろう?

興味本位で、周りの人たちを「調べる」。
調べられた人達、ごめんなさい。悪気はないんです。

 ・・・げ!??
 れ・・・レベル21!!??

そのパーティーはレベルが20前後の上級者達ばかり。
レベル7のうっちょん、なにやってるんだ!?ここで・・・??

 い・・・いや、とにかくセルビナへ行くんだ!!

この日は幸い、コウモリ以外のモンスターに狙われず、なんとかセルビナに到着した。

 いぇ〜い! セルビナ〜!!
 ・・・ん!? 船が出てる!
 えへ、このままマウラへ行っちゃおうっと。

ギリギリ残っていたお金で切符を買い、船に乗り込むうっちょん。
うっちょんのほかには、乗客が一人しかいなかった。

現実時間 午前4時ごろ

人が少ないのは、あたり前である。

 どうも〜。
 こんばんは〜。
 私、船に乗るのって初めてなんですよ。
 あ、私もそうです。

どうやら二人とも初出航のようだ。

 しゅっぱーーつ!!

船の中を探検するうっちょんと、もう一人の方。
上まで上がり、暇なので釣りを始める事にした。

 ふんふふん・・・♪。

鼻歌交じりに釣りをはじめた二人。
その時、うっちょんに何かが引っかかった。

 お!?いきなり!??なぁにかなぁ〜??

 ばしゃーーん!!!

 モンスター!??
 げ!

1撃で瀕死。
つかさず助けを求める。
うっちょんは逃げた。
同乗者さんは、レベル12だったので、なんとか倒すことが出来た。

 助かりました。死ぬかと思った。
 いいえ、私もやばいです。
 ふう・・・。

回復をしようとその場に座り込んだ二人。
・・・と、うっちょんの後ろでなにやら黒いものがちらちらと・・・。

 ・・・なんだ?

回復途中で見える位置に移動し、その黒い物体を確認した。

 ・・・たこ?
 でか!
 浮いてるし!!
 つうか、ガルカよりもでかぁーー!!!
 逃げた方が良さそう!!

魚で瀕死のうっちょん。そんな大きいモンスターとなんか、戦えるわけもなく慌てて船内に逃げる。
同乗者のかたも、奴に気がつき慌てて中へ。

 しかし、狙われなくてよかったね〜。
 中に入っちゃえばこっちのものでしょ!!

安心をして、その場で回復を始めた二人。

 ぎぃ・・・、ばたん!!

 げ!??
 なんで!!???

わけもわからず、うっちょん船内で死亡。
なんとあの「たこ」が、扉を開けて中に入ってきた。

こうなったら逃げ場なんてありゃしません。
同乗者さんも、あっという間につかまって、一撃即死。

 さよ〜なら〜・・・。
 せっかくここまで来たのに・・・。


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・・・うっちょん復活!

 あれ、ここは・・・?
 ・・・げ!?? バストゥークの中!??
 なんだよぉーーー!!今までがんばったのにぃ!

そうなんです、旅立ってからうっちょんは、一度もHP設定をしていませんでした。

 え〜〜〜ん!!え〜〜〜ん!!

悔しいので、大声で泣いてしまいました。

 セルビナまで行ったのにぃーー!!
 HP設定をしていなかったから、船の上で殺されてここに飛ばされたぁーーーー!!

大声で叫んでも、周りの人たちはわけがわかりません。
むやみに叫ぶのは、やめましょう。・・・おまえだよ、うっちょん。

泣きながらログアウト。

現実時間 午前4時30分すぎ

すべてが無駄と化して、その日の幕は閉じたのであった。









 ・・・くそう!!明日こそ行ってやる!!


懲りないうっちょんであった。

・・・次回につづく。


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