折鶴

「おかあさん、ちょっとここだけやってー。」

もうすぐ寝る時間なのに、マナは折り紙で鶴を折りだした。

「あとは、どこをおればいいの?」
「そことそこを上に折り上げて、頭を作って羽を広げたら完成。」
「わかったー。・・・えっと、うーん・・・・・・・・・・・・あ!」

ベリベリベリ・・・。
羽を広げて胴体を膨らまそうとしたら、片側の羽の根元が半分ほど破けてしまいました。

「・・・・・・・・・・・・うぅぅぅ・・・うわああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーん(⊃д⊂)」

ベリベリの音に一瞬固まった後、マナはソファーに勢いよく顔を埋めて泣き崩れてしまいました。
上手く行かずに、悔しくなったようです。
数分大泣きした後、私は歯磨きをする為に部屋を出ました。
暫く磨いていると、突然マナがいる部屋から大泣きする声が。

「わああああぁぁぁぁぁーーーーーん(⊃д⊂) なんでーー!?」

部屋に行ってみたら、再度鶴に挑戦していました。
そして落ち着いたら、また鶴を折り始めるマナ。

「さて、【二度ある事は三度ある】になるか、【三度目の正直】となるか。」
「どっちかなぁ~(*´д`*)」

歯磨きが終わった後にマナを観察していたら、「出来たーー(*´д`*)!」の声と共に満面の笑みを私に見せてくれました。

「悔しくて泣いちゃったけど、めげずに何度も挑戦して偉かったね!」

我が子の成長を目の前に、沢山抱きしめて喜び合いました。
泣き崩れる姿がマンガみたいで、面白かったけどw


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